2.T眼科クリニック

検査・診察・緊急手術まで
11月6日(月曜)の朝から、旦那さんが「T眼科クリニック」まで付き添ってくれました。
時間をかけて、様々な検査が始まりました。その後、眼底を見るために散瞳剤という目薬をして、院長先生・副院長のT先生・他2人の先生に目の奥を覗かれました。
限界まで上に目を向けて、ギリギリなんとか原因の個所が見えるかなという感じのようでした。
もっと、もっと上を見て
見えなくても、限界まで目玉を上に向け続けて、眉間のあたりの筋肉が、非常に疲れて鈍い痛みを感じたのを記憶してます。
診察をしていただき、網膜剥離で、95%ほど網膜が剥がれてることが確認できました。
そのまま順番を待ち、手術をすることになりました。
こちらの病院では、すぐに手術をしていただけるケースは少ないなようで、「ラッキーだったね」と声をかけてもらいました。
妊娠9か月だったということも配慮してもらったのかもしれません。
手術にあたり
- 手術の順番待ちで、夕方近くまで待たないといけない
- 食事はとってはいけない
ということを伝えられ、お昼~夕方は、近隣を散歩しながら過ごしました。
網膜剥離の手術方法
初期の網膜剥離の場合は、レーザーで網膜を眼球に焼き付けて固定するようですが、95%の網膜が剥がれた私には「強膜バックリング手術」を提案されました。
生々しい話が苦手で手術の話があまり記憶がなく・・・、一緒に聞いてくれた旦那さんによると、『眼球を大幅に剥がれた網膜に合わせて変形させる手術で、「剥がれた壁紙を壁につける」のではなく、「剥がれた壁紙に合わせて壁を変形させる」イメージ』とのことでした。
眼球を変形させるために、4か所に渡りベルトを縫いつけるという内容でした。
旦那さんが手術の説明をしっかり聞いてくれていたので、生々しい話が苦手な私は、軽く聞き流していました。
術式を聞いて興味津々の旦那さんは、さらにスマホで調べては「すごい!」と感心して、内容を話したそうでしたが、私は「怖くなるから手術の話をしないで」と何度も頼んでいました。
手術の内容は、手術後に調べましたが、衝撃で未だにしっかりイラストなど見ていられません。医療に携わる方々って改めて凄いなって思いました。
待合室にて。ほかの患者さんと看護師さんの会話がつらい
手術は、当初 院長先生が行ってくれる予定でしたが、前の患者さんの手術が長引き、副院長のT先生が行ってくれました。今でも年に2回定期健診に行っていますが、優しい素敵な先生です。気になる点は質問もしやすく、親身にアドバイスをしてくださいます。
手術前に通された待合室で着替えを終え、椅子に座って深呼吸していたら、別の手術をされる男性がやってきました。その後20分くらい、私も患者さんも待合室で待っていたのですが、看護師さんに「消毒って痛いの?あれは?これは?」などいろいろ質問していました。
ただでさえ怖いのに、逃げ場がなくて、生々しい話がいやでも耳に入るので辛かったです。
ちなみに妹も網膜剥離の手術を別の病院でしていましたが、一緒に先生の手術の説明を聞いて、付き添いの私は貧血でダウンしました…こういう話、苦手なんですよねぇ…(涙)
いざ手術
手術室によばれ、椅子に座ってからは、まな板の鯉状態。怖くて、緊張し、心臓バクバク!逃げるわけにもいかないし、先生を信じるしかないと思って、どうでもいいことばかり考えて気を紛らわせていました(涙)
ここからは、まったく見えていないので、想像力に頼っていますが
まず眼球を脱脂綿みたいなもので擦って消毒されました。 思ったより、眼球を強く擦っても大丈夫なんだなぁと驚きました。初めての感覚で、痛かったですけどね。
手術がはじまり、先生に話しかけられて、いつもの癖で頷いて返事をしていたのですが、「頷いて返事するのは危ないからやめて~」と言われました。
眼球に縫い付けてるんですもの、当たり前ですよね~(汗)
局所麻酔を打ち、「あっち見て」「こっち見て」と指示をもらいながら、4方向にベルトを縫いつけてもらいました。
3か所はいじられてる感覚はあったものの、痛みはあまりなかったです。
1か所の縫い付けだけは、「痛い~! !痛い~!」と悶絶。拳を握りながら、ひたすら我慢しながら、「がんばれ、あと少し!」とT先生が処置を終えるのを待っていました。
麻酔しているのに、こんな痛いなんて…と思ったら、また同じような痛みを感じる処置があるかもとビクビクしていました(涙)痛かったのは、その部位だけでしたけどね。
一通り、処置が終わり、眼帯をされ、着替えました。
会計を終え、処方箋をもって薬をもらい、タクシーで帰宅。
やっと帰宅
ここで困ったことが1つ。
病院に行くときに、スマートに診察が受けられるようにと眼鏡で行ったのですが、眼帯がごっつくて、眼鏡がかけられませんでした。コンタクトレンズを持っていっていたら、片目だけでもつけて歩きやすかったのにと思いました。
左目は眼帯、右目は0.01、11月と暗くなるのも早い 夜18時半ごろ。
帰り道は足元だけでなく目の前も見えず、旦那さんが付き添ってくれてよかったと心から安心したことを覚えています。
眼科の手術は、日帰りといえど、明朝に術後チェックをするので、眼科の近所でホテルを予約する方も多いそうです。
そして、19時に子どもたちの待つ実家へ着きました。
術後は、妊娠中ということもあり、鎮痛剤を処方してもらえませんでした。帰ってきて子どもたちとイチャイチャしていたら、麻酔が切れてきて、手術中に痛かった1か所の眼筋部分が、猛烈に痛くなってしまいました。
ご飯も食べず再び布団で悶絶してましたが、ある程度たてば寝てしまい、翌朝には我慢できるくらいまで痛みはひいてました。
手術の翌日 術後の経過をチェックしに通院
旦那さんが車で送迎してくれて、再びT眼科クリニックへ。鈍痛が辛いことを除けば、手術はうまくいったようで、診察を終えて一安心です。
眼帯を外してもらったのですが、この時点ではまだ全然見えておりません。
まだ光を感じられるだけで充分なレベルです。
腫れが酷く、3か月くらいかかります。
眼帯は外して、生活するようにね。
「うわっ!」ってくらい目が真っ赤で、見た目が異常だなと思うのに、眼帯は外すんですか、T先生~(涙)こども怯えます~~~!!
と、当初は考えていました(涙)
ただ、本当に患者さんの回復を一番にアドバイスしてくれていた言葉だったなと今なら理解しています。