1.光視症から診断まで

光視症から診断まで

突然の異変。始まりは光視症

2017年11月1日(水曜)

妊娠9か月の私は、もうすぐ臨月なので、外出もしばらく難しくなると思い、4歳と2歳のこども2人+仲良し親子と、上野動物園に行きました。お天気が良く、楽しく動物たちを見て回っていたのですが、なぜか視界左上から光が刺してくる間隔があり、目に髪の毛が入っているのかなと、しきりに髪をあげたり、目をこすっていました。

最初の異変に気が付いたのは、2017年11月1日午前中。光視症の症状だった。

自宅に戻って、周りが暗くなっていても、光が刺してくる間隔が消えませんでした。
中学の時に、「網膜が薄い」と忠告を受けていたこともあり、これは何かおかしいなと思いました。
木曜は眼科が休診なところが多いのですが、かかりつけの眼科が午前中だけ診察をしているので、翌朝早めの受診をしようと思いました。

異変から2日目。視界が欠け始める

2017年11月2日(木曜)

こどもを母に預け、11時くらいに眼科に到着しました。
光が刺すような違和感があると伝えたのですが、異常を発見してもらえませんでした。
ただ、心配ならば眼底について信頼できる先生がいるからということで、東京都台東区蔵前にある「T眼科クリニック」への紹介状をいただき、7日(火曜)に予約をとることができました。

後日、「網膜剥離」の診断を受けましたが、なんとかレンズで見えるくらいのギリギリの位置に異常があったようで、もしこの時点で気が付いてもらえたならば、大事にならなかったということで、残念です。

眼科診察後、13時ごろ、左上から視界が欠けてきました。

「月が欠けていくみたい」と家族には話していました。
眼科にもう一度行きたくても、どこも休診。区の急患情報で眼科がないのが悔しく、時間の経過とともに、視界がどんどん狭くなっていきました。

翌日3日が文化の日。結婚記念日でもあったので、夕方からは家族みんなで近所のお風呂屋さんへ行きました。 そのころには視界が3分の1

4歳の長男、2歳の長女、そして大きなお腹。こどもたちの笑顔がはまだちゃんと見える。 お風呂屋さんの帰りに見た月が、とてもきれいで。、こうして眺めるのは最後かもしれないと感じながらの帰宅でした。

異変から2日目夜。視界が3分の1に

異変から3日目。退化に不安、遠近感もわからない

11月3日(金曜)

記念すべき結婚記念日。
朝起きると、左目は何も見えませんでした。

異変から3日目夜。なにも見えなくなりました

祝日のため、眼科へ行くこともできないので、不安でしたが、この日は楽しむことにしました。

以前から、マタニティ記念と結婚記念をかねて、家族写真の撮影を予約していました。 そのため、慣れない片目でお化粧をしたのですが、驚いたことがありました。

左目のまぶたは下がり、黒目の焦点がずれているのです。

身体の使えない部分は、こんなにも早く退化するものなのかと、衝撃を受けました。

周囲の人からは、私が片目が見えなくなっていることには気が付きません。でも片目だけまぶたがさがり、焦点があっていないと、左右のバランスがずれていて、違和感があるのです。
よりによって、写真屋さんへ行き、これから撮影をしようというときにです(涙)

写真館では、見えないなりにまぶたに力を入れて、見えてないけど見えているつもりで、どや顔で臨みました。 結果、カメラマンさんの腕もあり、お気に入りの写真を撮ってもらえました。

目力を意識して撮影してもらったマタニティ写真

また、片目だと、遠近感がわからず、つまずきやすかったり、こどもの顔を触る時に失敗したりと、不便になってしまいました。旦那さんが常に手をひいてくれて、とても安心したのを覚えています。

異変から4日目。網膜剥離の診断

11月4日(土曜)

こどもを旦那に預け、朝一番にかかりつけの眼科へ行きました。すぐに察してくれて、近くの大きな眼科(テレビでも紹介されてるような病院です)へ紹介状を書いてくださり、その足で向かいました。

先生に診察をしてもらう前の検査がとても大変でした。視力検査と視界について、どこからどこまで見えるのかを確認したかったようです。私の左目はまったく見えていないのですが、30分くらい、「これは見える?これは?」の繰り返しで、目の疲労と頭痛がつらかったです。

いろいろと検査を終え、先生の診察を受けました。
結果、網膜の95%が剝がれているとのことでした。

結局、次の2つの選択肢になりました。

地元の大きな眼科病院T眼科クリニック
手術入院・手術日帰り手術
手術する先生症状が酷い場合、T眼科クリニックの先生に来てもらって手術T眼科クリニック
手術日6日(月曜)以降6日(月曜)以降
場所家からバスで15分家からバス・電車で1時間、または車で1時間

気持ちとしては、少しでも早く治療してもらいたいのですが、どちらの病院を選んでも、ここから先の治療は6日(月曜)以降とのことでした。そして、いずれの選択肢でも「T眼科クリニック」の先生に診てもらったほうがいいということでした。

また、私は妊娠9か月。もうすぐ出産というタイミングで、入院という選択肢は、4歳・2歳のこどもたちにも寂しい思いをさせてしまうということと、術後の管理をプロフェッショナルであるT眼科クリニックの先生にお願いできたらいいなぁと思い、自力で通うのは難しいと思いつつも、竹内眼科クリニックへ行くことを決めました。